皆さんこんにちは。
久喜市の歯医者「ハートデンタルクリニック」院長の定岡です。
酸蝕症とは飲食物や果物、胃液などに含まれる酸が歯を溶かす現象をいいます。
虫歯も虫歯菌が産生する酸が歯を溶かします。
酸が歯を溶かすというメカニズムは同じですが酸蝕症の方がより強い酸性を示します。
酸蝕症の原因
酸蝕症の原因で多いのは、飲食物に含まれる酸ですが、フルーツジュースや
健康のために飲んでいる栄養ドリンク、お酢やワインなどにも多く含まれます。
またレモンやオレンジ、グレープフルーツなどの果物にも酸が含まれます。
酸性度の高い食べ物・飲み物
PH2:レモン(2.3) コーラ(2.7)
PH3:ワイン(3.2~3.4) エナジードリンク(3.9)
PH4:グミ(4.0) フルーツジュース(4.1) オレンジ(4.3) スポーツ飲料(4.4)
※数字が小さいほど酸性度が高い
酸蝕症の予防
いくつかの注意事項を守ることで酸蝕症を防ぐことができます。
❶酸蝕症の原因になる食べ物や飲み物を知っておく。またはなるべく控える。
❷酸性度の高いものを飲食した場合、直後には歯を磨かず少なくとも60分あけて歯磨きをする。
❸柔らかい歯ブラシと研磨剤の入っていない歯磨剤を使う。
❹重曹溶液やフッ化物配合洗口剤でうがいをする。
❺定期的に歯科医院で高濃度フッ素を塗布してもらう。
自分の歯が酸蝕症になっているかはなかなか気がつかないものです。
ぜひ一度歯科医院で診てもらいましょう。