皆さんこんにちは。
ハートデンタルクリニックです。
歯ぎしりや食いしばりは、お口の中にさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。
就寝中の歯ぎしりに関しては、パートナーやご家族にも迷惑がかかることなので、真剣に悩まれている方も少なくないことでしょう。
そこで今回は、歯ぎしりを放置した場合に起こり得るトラブルについてわかりやすく解説します。
歯がすり減っていく
歯ぎしりや食いしばりによる最も直接的なリスクは、歯の摩耗です。
歯というのは、人体で最も硬いエナメル質で覆われており、そう簡単にすり減ったりはしなさそうですよね。
けれども、硬いもの同士が強い力で擦れ合えば、いとも簡単に摩耗してしまうのです。
実際、歯ぎしりや食いしばりが習慣かしている人の歯は、「咬耗(こうもう)」という歯がすり減った痕が確認できます。
歯周組織にダメージが蓄積する
歯ぎしりによる負担は、歯を支えている歯周組織にも及びます。
専門的には「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」と呼ばれる症状で、歯ぐきが赤く腫れたり、顎の骨が破壊されたりします。
いわゆる歯周炎と似たような症状ですが、細菌感染が原因ではありません。
顎関節症を引き起こす
私たちの噛む力というのは、50kg以上にもなるといわれています。
食事の際は食べ物が上下の歯列の間に介在するので、お口の周囲にかかる負担は軽減されていますが、歯ぎしりだとクッションが存在しませんよね。
その悪影響は顎の関節にまで及び、顎関節症を引き起こすこともあるのです。
顎関節症になると顎がカクカク鳴ったり、顎関節に違和感が生じたりするので、余計に噛みしめや食いしばりといった悪習慣が増えていきます。
まとめ
このように、歯ぎしりによる悪影響は、ギリギリという不快な音だけではありません。
歯や歯ぐき、顎関節へと多大な負担をかけることもわかっています。
それだけに、歯ぎしりや食いしばりを自覚されている方は、早期に歯科を受診しましょう。
当院では、マウスピースを用いた歯ぎしりの治療などを実施しております。